「マリオットボンヴォイアメックスカード」の無料宿泊特典を使い、東京・竹芝のウォーターフロントに立つ高級ホテル「メズム東京、オートグラフコレクション」に宿泊してきました。今回の部屋はワンランク上の「chapter2」。バー&ラウンジや朝食も楽しんできたので、ホテルの概要含め、「正直」に紹介していきます!
※「マリオットヴォンヴォイアメックスカード」のメリット・デメリットの詳細がわかる記事は別途作成予定。
「メズム東京、オートグラフコレクション」概要
2020年4月にJR東日本とマリオット・インターナショナルが提携し、東京・竹芝のウォーターフロントに開業したラグジュアリーホテル。JRとマリオットが提携して開業というだけでも話題性がありましたが、当時は日本を含め世界はコロナウイルスの話題で持ちきりだったため、人々の印象には残っていないのが残念。ただ、ホテルマニアや旅行・宿泊業界の人なら「オートグラフコレクション」という名前を聞いただけで、ある程度上級な内容を体験できるホテルブランド。「オートグラフコレクション」は特に欧米で多くのホテルを展開していて、「最高級ではないものの、十分上質な滞在ができるホテル」と覚えておくと、海外旅行でホテル探しをする際に便利です。
駅から徒歩圏内と良好なアクセスだが…。
ホテルは高層階から「浜離宮恩賜庭園」や「レインボーブリッジ」、「東京スカイツリー」などを望むウォーターフロントにあり、JR浜松町駅から徒歩約6分、ゆりかもめ竹芝駅から徒歩約3分の立地。アクセスが悪い印象の竹芝エリアですが、歩いても苦労せずホテルに辿り着ける立地です。
とはいえ、電車の乗り換えが面倒ですし、訪れたのが冬で海から吹き込む冷たい風の中歩く気はしなかったので、私は新橋駅からタクシーを使いました。10分くらいでホテルまで行けるし、1,000円ぐらいなので積極的に使うことをおすすめします。※夏も炎天下の中でコンクリートジャングルを歩くことになるので、タクシーがおすすめ!
※「JR竹芝 水素シャトルバス」を利用しても行けるようですが、バスの時間に合わせて乗合いでラグジュアリーホテルに行くっていうのも、ちょっと違う気がして利用しませんでした。折角泊まるなら、ホテルに入る時から非日常感を感じたい!
吸い込まれそうなエントランスは流石!
ホテルフロアは「ウォーターズ竹芝」タワー棟の16〜26階(宮崎牛専門店 銀座みやちく 竹芝店のみ4階)。タクシーで到着後、1階のホテル専用エリアにいるスタッフに導かれ、自動ドアを開けると「待ってました!」と思える非日常の空間が広がっていました。エントランスは「ホテルの顔」となる重要な場所。ここは流石「オートグラフコレクション」の名前を冠する施設だなと感じる上質な内容です。
ロビーからの景色は確かに「絶景」、少しコンパクトな印象
エントランスを抜け、期待に胸を膨らませながらエレベーターで16階へ。エレベーターの左は小規模なバンケット、右に行くとロビーとフロントという構造になっていて、フロア自体は全体的にコンパクトな印象。東京は「建物自体は建てずにビルの高層階にテナントとしてホテルが入る」ことが主流なため、「建物全てがホテル」になっているホテルと比べてしまうと、どうしても共用部は小さく感じてしまいます。16時頃にチェックインした際は他の宿泊客がチェックイン対応待ちでロビーのソファが埋まっており、多少待たされる結果となったのも、ネガティブなポイントでした。この点は海外からの旅行客の増加でメズム東京に限らず言えることではありますが…。
ただ、天井高は申し分なく、ロビーからは東京の夜景を一望できるのはポジティブなポイント。夜は宿泊客も少なく、静かに過ごせたのも◎。(部屋からも景色を楽しめるので、他の宿泊客は部屋にいたのかも?)
4つのタイプに分かれるホテルの客室
ホテルの客室は大きく分けて以下の4タイプ(ホテル公式HPより抜粋)
「メズム東京、オートグラフコレクション」STAY
- 「chapter 1」広さ:40㎡
概要(公式HPより抜粋):モダンでスタイリッシュなスタンダードタイプのchapter 1 (40㎡)は、ツインベッドとキングベッドの2タイプでご用意。バルコニー付きのガーデンビュー、上層階に位置するエグゼクティブルームもお選びいただけます。- 「chapter 2」:広さ43〜44㎡
概要(公式HPより抜粋):広々としたキングベッドタイプのchapter 2 (43-44㎡)は回遊性のある間取りが特徴。バルコニー付きのガーデンビュー、上層階に位置するエグゼクティブルームもお選びいただけます。- 「chapter 3」広さ:95㎡
概要(公式HPより抜粋):95㎡の贅沢な広さのchapter 3 Suiteは、全室プライベート感あふれるコーナールーム。広々としたバルコニーからは美しいウォーターフロントを一望できます。リビング・ダイニングルームと夜景に包まれるベッドルームで、心豊かなひとときをお過ごしください。- 「chapter 4」広さ:180㎡
概要(公式HPより抜粋):最上階の26階に位置するchapter 4 Suite Luxeは、最上級のラグジュアリー空間。180㎡の客室に加え、ベイエリアの煌めくパノラマを独り占めできる65㎡のバルコニー付き。ご宿泊はもちろん、企業様向けのファンクションルームとしてもご利用いただけます。
都内の高層ホテルには珍しく「バルコニー」付きの客室があるのがポイント。今回宿泊したのはバルコニー付きではありませんが、春頃に泊まれば海から吹く心地よい風とともにホテルステイを楽しめそうだなぁと…。なお、chapter3〜4はいわゆる「スイート」タイプになっていて、全てにバルコニーがついています。が、お値段もそれなりに高い…。chapter1〜2でも40㎡と、ホテルステイを楽しむには十分な広さです。今回の宿泊ではchapter1を予約していたところ、ホテルの計らいでchapter2に無料アップグレードされたので、chapter2をさらに詳しく紹介していきます。
無料アップグレードされた客室「chapter2」
スイートではないけど、回遊性が高く広々利用できる部屋
部屋の概要は下記(公式HPより抜粋)
「洗練とゆとりにつつまれる」
広々としたキングベッドタイプのchapter 2 (43-44㎡)は回遊性のある間取りが特徴。バルコニー付きのガーデンビュー、上層階に位置するエグゼクティブルームもお選びいただけます。
広さ:43㎡-44㎡
階数:17-26階
ベッドタイプ:キング:180cm × 203cm 1台
景観:一部ガーデンビューあり
その他:全室禁煙、一部ベアブリック設置あり
「メズム東京、オートグラフコレクション」「chapter2」
部屋の入り口のドアを開けると、キングベッドが置かれたメイン客室へと進む短い廊下(廊下とも言えない短い導線でしたが)と、左手には洗面台やバスルームへつながるドアで分かれていて、ベッドからは入り口とバスルームのどちらも見れる構造。一周ぐるっと回れる間取りになっていて、確かに「回遊性」があるなと実感。
部屋も40平米で広々としていて、クローゼットのほか、このホテルクラスでは当然ですがバス・トイレは別。バスルームは全面ガラス張りでベッドルームから見えてしまうものの、ベッドルームとバスルームを仕切れるスライド式の扉もあり。スイートルームではないけど、十分ゆったり過ごせる作りになっていました。
電子ピアノがスピーカーになる優れた音響、室温・照明コントロール可能な端末
ホテルの客室には電子ピアノが標準装備。このピアノ、再生ボタンをタップすると自動でクラシックを演奏してくれる機能がついていて、ホテルステイをさらに雰囲気良くグレードアップしてくれるのが私のお気に入りポイント。bluetooth機能も搭載しているので、小さいスピーカーよりも優れた電子ピアノの音響で自身のスマホから好きな曲を流すこともできます。
客室内にはタブレットが備わっていて、この端末を使って客室内の照明を全てコントロールできるのも工夫が見られる点でした。「初めて入る部屋でどの照明がどのスイッチに対応しているかわからず、右往左往する」ことがなくなります。他にもエアコンのコントロールなどもこれ一台で完結できるし、ルームサービス内容なども確認可能。メズムだけじゃなく、他のホテルにも是非導入してほしいところです。
他にも懐かしい黒電話風のホテル内専用電話もあり。ダイヤル式ではなく番号をプッシュして、ホテル内の全てのサービスを一括でサポートしてくれる「STAR SERVICE」に電話したり、フロントに電話することができます。
充実のミニバー・おしゃれなアメニティボックス
メズム東京の客室内のミニバーは全て無料なのもホテルステイを充実させてくれるポイント。スーツケース風のインテリアもおしゃれな感じ。茶筅なども備わり自身でたてられる抹茶や、猿田彦のドリップコーヒー、メズム東京とコラボしたミルキーの飴などもあり、客室内でゆったり過ごせる内容でした。
冷蔵庫の中にはハートランドビールの瓶2本とオレンジジュース2本、水が2本。缶やペットボトルではなく全て瓶だったのも個人的に評価が高かったところ。瓶で飲むと味が一段階上がるのは気のせいでしょうか?笑
アメニティボックスを開くと、パズルのように敷き詰められたコームや歯ブラシなどが現れます。ただ、アメニティ類に関してはSDGsの観点から特に外資系ホテルでは内容が縮小傾向にあり、中身はそんなに上質なものではありません。見た目だけなので、ここは期待しすぎないにように注意が必要です。
一方で、バスルームには持ち帰りできないようにボトルタイプのシャンプー、コンディショナー、ボディウォッシュがあり、こちらはメンズスキンケアブランド「バルクオム」とコラボした上質な内容。外資系ホテルにありがちな、「洗うと髪がギシギシになる」ことなく、素敵な香りの中バスタイムを過ごすことができました。
ルームウェアは上下セパレートでは無かったのが個人的にマイナスポイント。ここは好みの問題ですが、セパレートじゃないと足元がはだけやすくて気になってしまうのです…。インバウンドを意識して和風な帯がついていたのは最近の外資系国内ホテルの傾向にありがちですね。
少しコスパが悪いかもしれない?朝食ビュッフェは別記事を作成予定
無料宿泊で体験できる内容はあくまで客室内。朝食は別料金です。この点は夜の食事内容含め別記事を作成予定。映えはするけど、コスパ的にはどうだろう?と感じた点もあり、後日詳細をお伝えします。
総合評価:無料宿泊なら5段階中4点、有料なら2.5点
実際に宿泊してきて個人的な総合評価は、「マリオットボンヴォイアメックスカード」の無料宿泊特典を利用する価値はあり、その場合は5段階中4点。「絶対に泊まった方が良い」わけではないものの、「ホテル滞在で非日常を味わいたく、無料宿泊特典の候補先に挙げておく価値がある」ホテル。
有料だと正直「今の市場(2023/3月現在)なら泊まる必要はない」なと…。インバウンドが復活して需要が上がり、素泊まりかつ最も安い部屋のchapter1でも1室80,000円以上、1名あたり40,000円以上。一人40,000円も払って食事無し、ラウンジも使えず普通に泊まるだけなら、1名あたり20,000〜40,000円払えばクラブラウンジも利用できる都内の他のホテルに泊まることをお勧めします。
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